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お役立ちBook&パンフ
2006.3.10 更新
(新しい本を1冊追加しました!)

我々が仕事をする上でいい参考資料を持つことは
大変重要になってきます。
どうかみなさんのお勧めの本・資料を教えてください。
社労士以外の分野も大歓迎です。
よろしくお願いします。


実務に役立つ本

〔労働法〕

・労働者派遣と請負・業務委託・出向の実務(労働調査会) NEW! おすすめ!
  安西 愈 著
派遣と請負、業務委託、出向といった形態のどこがどのように違うのか、現在見られる問題はどの辺りにあるのか、といった点を非常に明快に解説しています。ソフトウェア業界の契約の仕組みについてここまで明確に解説してくれた本はこれが初めてではないでしょうか。一生懸命読めば非常に力がつくこと間違い無しです。オススメ!
・社員の健康管理の実務と法律知識 (経林書房) 
  石嵜 信憲 著
最近の要注意ポイントである社員の健康管理問題についての石嵜先生の見解を学ぶことが出来ます。日経セミナーなどで講義されている内容がほぼ網羅されているので、セミナーに行くより断然おトクです!
・是正勧告対応マニュアル (日本法令) 
  森 紀男・木原 祐二 著
最近増えてきている労働基準監督署の是正勧告の現状とその対策についてたくさんのノウハウがつまっています。著者のお二人とは以前より長いお付き合いをさせていただいておりますので、考え方も近く、いいポイントをついている本だと思います。
 
・社員の健康管理と使用者責任 (労働調査会)
  岩出 誠 著
My Opinionでも書いていますが、これからは社員の健康管理対策が企業のリスク管理の面からも重大事になってくるということがこの本を読んでも分かります。少々文章が硬いかなという印象で、理解するのに苦労することがあるかもしれませんが、ある程度知識のある方には参考になるのではと思います。
・これがポイント! 労働基準関係法 (社)東京労働基準協会連合会)
  東京労働局労働基準部 監修 現代労働法規研究会 編
中身が全く同じ本が全基連からも出ているようです。企業で人を雇うときに関係する法律実務について、何をすればいいのかがよくわかり、なかなかまとまったいい本だと思います。開業したての社労士さんが顧客である企業に対して、何を整備していったらいいのかをチェックするのにも使えると思います。
・社長!会社を守るには就業規則を見直してください (秀和システム) 
  小林 秀司 著
開業時に大変お世話になったSVCの小林社長が書かれた本です。具体的なQ&Aとそれに対する解説により、就業規則を実務に役立てるポイントがよくわかります。就業規則をただの紙切れではなく生きたものにするためのノウハウが随所に見られます。切り口と目の付け所はさすがだなと思います。
・儲かる会社は業務委託契約でリスクなく人材を活用する (明日香出版社) 
  吉本 俊樹&BMCネットワーク 著
雇用の多様化により注目を集めてきている非雇用形態である請負、業務委託といった働き方、雇い方について解説しています。この手の本が今まで無かったので非常に新鮮で読み物としてはも面白いすが、ちょっとタイトルが刺激的過ぎるかなぁという気がします。内容もリスクについてもう少しきちんと書いておかないと危ないのではと個人的には思います。参考として読むのはいいですが「リスクなく」というところは軽く見ないほうがいいです。知識のない方は専門家のアドバイスを得てから使ってください。
・労働基準法解釈総覧 (労働基準調査会) 改訂版発行されています
  労働省労働基準局 編
社労士必携の定番中の定番(だと自分では思っている)ので今まで御紹介しておりませんでしたが、一応載せておこうかなと思いました。条文と通達がリンクされて載っており、非常に使いやすいです。先日平成16年版が発行されています。
別冊法学セミナー 基本法コンメンタール 〔第四版〕労働基準法 (日本評論社)
  有泉 享・青木 宗也・金子 征史=編
ずっと使っていたのに御紹介するのを忘れていました。労基法についての問題に出くわしたとき、法律の解釈や通達・学説・判例などがどうなっているか調べるときにいつも使っています。コンメンタールといえば労務行政研究所のものが有名ですが、こちらもなかなか解説が深く、大変役に立つ座右の本だと思います。
・賃金の法律知識 (財.労働法令協会)
  中川 恒彦 著 望月 三郎 監修
賃金について、日常起こりうるであろう問題点をQ&A方式で解説しています。この1冊で賃金周りの主だった疑問には対処できるでしょう。私も以前より愛用しております。
 
・賃金法規がわかる本 (経営書院) 
  労働省労働基準局賃金時間部
そんなに新しい本ではありませんが、賃金についてのよくある問題点をQ&A方式で解説している本で、上記の本とともに傍らに置いておくと重宝する本だと思います。
 
・変革期の就業規則〜実務からみた問題点と規定例〜(日経連出版部)
日経連労働法研究会という一部上場会社の労務担当者による研究会が就業規則の各条文を実務的な観点から再検討し様々な指摘をしています。就業規則を作る上で手元に1冊は置いておきたい本です。 情報によるとすでに絶版だとか・・・残念です。
・トップ・ミドルのための採用から退職までの法律知識(中央経済社)
新しい労使関係のための労働時間・休日・休暇の法律実務(中央経済社)
最新パートタイマーの雇用と法律実務(NOMA総研)
  安西 愈(弁護士)著
日常起こりうる労働に関する問題につき、極めて論理的に解説してくれています。ハウ・トゥとしての実務本は数多くありますが、法律的根拠を明確に表し、かつ具体的事例に則した解説がなされているものはほとんどなく、大変役に立つ本です。労働基準法を有機的に理解することができ、お勧めします。社労士にとっては定番なのでしょうか?
・パートタイマー・契約社員等の法律実務(中央経済社) 
  石嵜 信憲 
最近、改訂版になってタイトルが一部変更されました。雇用形態が多様化するにつれて現れた、色々な非正社員の労働法律問題について解説しています。特にパートタイマー以外の期間雇用者・契約社員・嘱託社員・在宅勤務者などについて今まで書かれているものが少なかっただけに参考になります。
・退職・解雇の実務と法律知識(NOMA総研) 
  石嵜 信憲 
退職・解雇の問題について筆者がセミナーで講義した内容を編集者がまとめたものらしいです。イラストをふんだんに使っており内容も分かりやすく、よくまとまった本だと思います。最近このテーマでの筆者のセミナーに出ると配布されるので私は2冊持ってます。
・人事労務の法律と実務(厚有出版) 
  石嵜 信憲 
日本型雇用システムや労基法の性格など、石嵜先生のセミナーで常に前提となる話をはじめ、採用から退職までの諸問題について解説されています。非常にコンパクトに結論を言っている為、基本的知識がないとちょっと難しいかもしれませんが、分かる人にはまとまっていていいのではないでしょうか。

・ベーシック 就業管理 
 ベーシック 賃金管理 (生産性出版)
  藤原 久嗣 著 
前者は主に労働時間関係、後者は賃金関係の法律や実務の知識が書かれています。非常のかっちりとした出来でポイントをおさえながら結構詳しい解説がされています。社会保険労務士や企業の実務を担当する方がじっくりと読む又は何かあったときに読むとよい本だと思います。
・「問題社員」対応の法律実務 (日経連出版部)
  石井 妙子 著 
会社で実務に携わっている人であれば誰でも経験しそうな、問題社員への対応についての法律解釈を実務的な観点から解説しています。著者は弁護士さんなので非常にかちっとした作りになっているのがよいです。かなり色々なケースが取り上げられているので、1冊持っておくと、もしもの時に役に立つのではないでしょうか。
労務管理における 出向・転籍Q&A (税務研究会) 
  石井 妙子・山田 泰章 著 
企業再編などに伴い、最近増えてきた出向・転籍問題についてわかりやすくかつ詳しいQ&Aとなっています。法律問題、税金の問題、実際に出向・転籍を行う際の手続及び注意点などについて書かれています。一冊持っておくと便利な本だと思います。
・労働法実務講義 (日本法令)
  大内 伸哉 著 
月刊ビジネスガイドで連載されていたものを大幅加筆修正して出版されたものです。労働法の考え方の基本が学べる本だと思います。ちょいと分厚すぎて読むのは大変ですが・・・(枕にはいいかもしれない)
別冊ジュリスト 労働判例百選 〔第七版〕 (有斐閣) 
  菅野 和夫・西谷 敏・荒木 尚志 編 
労働問題の代表的な判例を集めて解説をつけている本で、以前より利用しているものです。労働法の判例解説本としては入門的な位置付けで、最初に買うならこの本かなあと思います。最近改訂され、今日的なテーマで大幅にボリュームアップされました。
 
・個別労働関係紛争判例集 (日本労働研究機構) 
  日本労働研究機構 編 
労働判例の中でも、特に最近注目されている個別労働関係の判例を集めた本です。テーマごとにポイントとモデル裁判例そして解説という形になっています。ひとつひとつについての解説はさほど詳しくないですが、よく分類整理されていますので、類似問題の代表的な裁判例を調べるためには便利でしょう。
 
・労働判例のよみかた・つかいかた(日本労働研究機構) おすすめ!
  八代 徹也 著 
専門家でない一般の人や実務担当者が労働判例を読むために必要な知識を平易に解説しようという意図で書かれており、これから労働判例で学ぼうと考えている人には大変ありがたい一冊です。判決文の読み方の基本から控訴審や上告審、さらには仮処分申請についての解説があり、また裁判の流れや裁判に関するお金の話題まで載っています。これでたったの800円です。これは買っておいて損はない本だと思います。
 
・労働相談実践マニュアル Ver.3(日本労働弁護団)
  日本労働弁護団 雇用調整ホットライン委員会 編
もう1年以上前に日本労働弁護団のシンポジウムに行ったことがあり、そこで販売していたものです。労働者から労働問題について相談があったときにどう対処するかというマニュアルなので視点はあくまでも労働者側に立ったものです。基本的な法律解釈や判例などもふんだんに紹介されており勉強になります。直接問い合わせれば売ってくれますし、大きな本屋であれば売っていることもあります。
・働く人のための 倒産対策 実践マニュアル Ver.2 (日本労働弁護団)
  日本労働弁護団
会社が突然倒産した場合に、賃金などの労働債権をどう確保していくのかという点について、法律的な手続きを中心に詳しく解説されています。社会保険や税金についても減給されており、我々の顧客が万が一倒産したという場合に、そこの従業員さんにどうしてあげられるかという観点からも興味深く読むことができます。
・働く人のための 企業再編リストラ対策 実践マニュアル Ver.1 (日本労働弁護団) 
  日本労働弁護団
最近増加の一途をたどっている企業再編に伴うリストラについての対策が解説されています。会社分割や合併、営業譲渡、アウトソーシング、持ち株会社や企業買収といった様々な類型についての概念や実務的知識も得ることができます。
・改正男女雇用機会均等法の労務 (中央経済社)
  荻原 勝 著
改正均等法について改正の内容から実務での対応方法、更には就業規則をどう変えたらいいかについて実例を豊富に用いながら解説しています。改正均等法の内容をどう実務に反映すればよいかを考える上で参考になります。
・セクハラ防止ガイドブック (日本経団連出版) 
  日経連出版部 編
セクハラをどうとらえ、どう対処していったらいいのかについて、会社側の視点で平易に解説されています。ページも薄く、イラストも多いので手始めに読むのに最適な本かと思います。レッドカードとイエローカードなど面白いセクハラの事例が載っていたもします。
職場相談員のための セクハラ防止完全マニュアル (築地書館) 
  金子 雅臣 著
著者は東京都労働経済局の方で、主に職場でセクハラの相談にあたる人向けに具体的な対応方法を解説したものですが、前半のセクハラに対する考え方は大変参考になります。どんな行為がセクハラになるとかならないとかという表面的な捉え方でなく、本質的な問題の捉え方が分かる本だと思います。。
・労働条件変更に伴う問題解決の理論と実務 (日本法令)
  
浜田 仁孝 著
もうずいぶん前から持っていた本で、その当時一気に読んだ記憶があります。いわゆる労働条件の不利益変更について、1冊かけてじっくりと解説してあります。特に判例の解説が丁寧で、秋北バス事件など有名どころの判例については下級審からの経緯や最高裁での少数意見なども紹介され、かなり深い理解ができます。ただ残念なことに、この本はすでに絶版らしいです。他にはない良い本なんですけどねえ・・・。
 
 
・改正労働法への対応と就業規則改定の実務 (日本法令)
  岩出 誠 著
ここ数年の労基法、均等法、育児・介護休業法などの改正により、何がどう変わり、企業としてどのように対応しなければならないかについて、改正された内容の解説と、実際の実務対応(規定の変更方法など)が整理されて書かれています。ひとつの法律だけでなく、全体としてどうしたらいいのかが1冊で分かるようになっています。
 
・最新 就業規則の落とし穴 (同友館)
  小金丸 哲夫、本間 邦弘 著
就業規則で規定してないばかりに、あるいはあってもその規定内容が適切でなかったばかりに起こったトラブルと、それをどう解決していったかについての著者の実際のアドバイスが紹介され、全体として「だから就業規則をきちんと整備する必要がありますよ」といった主張が見えます。我々がお客様に就業規則の必要性をアピールするときに参考にできるのではないでしょうか。以前から発行されていましたが、先日大幅に加筆され、新しくなりました。
 
男女雇用機会均等法 労働基準法(女性関係等) 育児・介護休業法 パートタイム労働法 解釈便覧 (財団法人 21世紀職業財団)
  労働省女性局 監修
上で紹介した解釈総覧の女性関係法律版といった感じです。平成11年4月に施行された各々の改正法に対応しています。こちらも本則、施行規則、通達、指針などが条文別に整理されて並んでおり、手元においておくと重宝すると思います。
・インターネット時代の就業規則 (明日香出版社)
  田淵 義朗 著 中小企業インターネット協議会 監修
企業の情報化に伴って、就業規則もそれにふさわしい規定を盛り込まなくては起こりうるリスクを回避できません。この本ではインターネット時代に即応した就業規則の例文や、情報管理規定等が紹介されており、情報産業だけでなく社内でパソコンを使っている全ての企業にとって参考にすることができるでしょう。
・労働法ロールプレイング (有斐閣)
  野田 進・中窪 裕也 著 
企業と労働者の間で起こる可能性のある紛争の場面を50シーン設定して、その法的・実務的妥当性を検討するのですが、両者の言い分を載せるなどしてロールプレイングのような形で考えることができます。大学の演習教材としても使えそうな感じですが、我々もより実際に則した形でケーススタディーを勉強できるなかなか面白い本です。
・あなたの会社のリストラは正しく行われているか (清文社)
  橋詰 岳幸 著 
単にリストラの方法だけでなく、「労働契約とは」など、労働法の基本からしっかりと解説してあり、内容が濃く大変ためになります。著者は社会保険労務士なのですが、大学院で労働法を専攻されていただけあって非常にかっちりとした出来になっています。私と同い年なのがまた驚きでした。
経営者の労働災害防止責任 安全配慮義務Q&A (中央労働災害防止協会)
  外井 浩志 監修 中央労働災害防止協会 編 
万が一労働災害が起きてしまった場合に経営者に問われてくる安全配慮義務について分かりやすくまとめてある本です。安全配慮義務という言葉はあまりなじみがないうえになかなか分かりにくく、今まで平易でいい解説本がなかったのですが、これを1冊もっておくと何かと便利かと思います。中災防の方もかなりできがいいと自画自賛していました。
 
企業を強くする 派遣とコンプライアンス (別冊 経済界)
  牧野 昇 監修 石塚 真理、一瀬 智弘 著 
雇用形態の多様化の背景と、その活用の選択肢としての派遣について、図解入りで詳しく解説されている本、かなり色々な視点から解説されていますし、図解も豊富なので、じっくり読めばかなり派遣について詳しくなるのではないでしょうか。
 
 

〔社会保険・労働保険〕

健康保険臨時増刊NO.1 健康保険法に関する質疑 (健康保険組合連合会)
  厚生省保険局保険課企画法令係 監修
徳島の森本さんという社労士さんがあるところで紹介されていた本です。適用から給付、保険料と健康保険法全般にわたってQ&A方式で疑問に答えています。健康保険でこの手の本はなかなかないので、これも手元にあると重宝すると思います。書店売りしていないので、直接連合会に注文となります。
 
・雇用創出助成金活用ハンドブック (労働新聞社)
  労働情報館 編 
雇用創出助成金についての解説本です。誰が書いたのか不明ですが、お役所寄りの記述が目立ちます。”社労士は文句を言わないで行政に協力しなさい”という論調なのが気になります。とは言うものの下の本とは違い、かなり柔らかい記述となっていますし、具体的ですので参考にはなります。ただし筆者は不明ですし役所の監修があるわけではないので(センターの相談員に聞いたとは書いてあるが・・・)書かれた内容をうのみにせず、申請窓口で確認されることをお勧めいたします。
・中小企業労働力確保法関係助成金ハンドブック (労働新聞社)
  労働省職業安定局/雇用・能力開発機構 編 
以前も同様の本がありましたが、雇用創出助成金が出来てから初めての改訂版です。上の本と違い役所の方が書いてますので記述は固めです。ただ、内容はそれなりに信用できるはずですので、2冊を上手に参考にされるとよろしいかと思います。
・過労死・過労自殺の心理と職場 (青弓社)
  大野 正和 著 
過労死や過労自殺がなぜおきるのか。人は何故死ぬまで働いてしまうのか。過労死・過労自殺の原因を単なる長時間労働や日本型労務管理システム論で片付けずに、本人にのしかかる心理や職場の偏った責任構造にまで深く探っている。暗く、重いテーマだが、こういった違った視点で書かれているものはあまりないので読んでおくのも悪くないと思う。まだ全部読めてないんだけど・・・。

 

〔マネジメント〕

・成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語(講談社) 
  神田 昌典 
起業家達の成功の陰に潜む地雷とは?、事業が成功するとなぜ家庭がおかしくなるのか?そんな普通のビジネス書にはかかれない影の部分について著者自身の経験などもふまえてリアルに書かれています。なにしろ非常の読みやすいですし、これを読むとビジネスと家庭というのは切っても切り離せないのだなあと分かります。これから自分のビジネスを起こそうと思っている人は読んでおいて損のない本だと言えるでしょう。
 
・FISH! 鮮度100%ぴちぴちオフィスのつくり方(早川書房) 
  スティーブン・C・ランディン、ハリー・ポール、ジョン・クリステンセン 
従業員のやる気向上と職場環境活性化の研修に使われているビデオの内容を本にしたもの。アメリカに実際にあるユニークな魚市場を題材に、沈滞化したあるオフィスがイキイキと生き返る様子が物語風に語られています。非常に読みやすく、メッセージもシンプルですが、非常に共感しました。
 
・仏の上司になれますか(PHP出版) 
  金平 敬之助 
元住友生命の常務である筆者の人材育成論。「鬼の上司」のアンチテーゼの視点で書かれていて、私はこちらのほうが共感できました。仏の上司になるにはエネルギーと根気、人を徹底的に信じること等結構大変ですが、それだけの効果はあることが実証されています。
 
・100人の村 争わないコミュニケーション(講談社) 
  中野 裕弓 
一時話題になり本やCDなども出ている「100人の村」、これを日本語訳して日本に持ち込んだのが筆者です。外資系企業の人事管理者などのキャリアの中で得た、自分の気持ちや主張を伝えながらも人と争わないコミュニケーションの方法について実例などを交えて書かれています。筆者の想いと暖かいパワーが感じられる本です。
 
・キャリア・コンピタンシー(日本能率協会マネジメントセンター) 
  小杉 俊哉 
ハイパフォーマーといわれる人たちが共通して持つキャリアについてのコンピタンシーを9つにまとめ、それぞれについて解説するとともにワクワク・ドキドキするキャリアや人生を送るためにはどうしたらよいのか等にも言及してます。下で紹介している「キャリアショック」と一緒に読むと理解が深まるかもしれません。個人的には知っている人が実名で何人も出てくるので不思議な感じです。
・会社人間が会社をつぶす(朝日新聞社) 
  パク・ジョアン・スックチャ 
仕事と私生活のバランスをとることにより社員も企業も幸せになるという「ワーク・ライフ・バランス」という新しい概念を日本に普及させようとされている女性が書かれています。私も一度お会いして講演なども聞きましたが、個人的は非常に共感できる内容で、是非一度読んでいただきたい本です。
・人材マネジメント論(東洋経済新報社)
  高橋 俊介 
元ワトソン・ワイアット日本法人社長の著者が、人材マネジメントを経営的な視点から体系的に解説したもので、組織運営、人材フローマネジメント、報酬マネジメントの3つの要素について述べています。人事制度、人事コンサルティングに興味のある方にとっては教科書のように総論を学べるのではないかと思います。
・キャリアショック どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか? (東洋経済新報社) 
  高橋 俊介 著 
「「キャリアショック」とは自分が描いてきたキャリアの将来像が、予期しない環境変化や状況変化により、短期間のうちに崩壊してしまうこと」であると指摘し、日産自動車などの例をあげて、将来のキャリア像に向けてひとつひとつ積み上げていくのではなく、状況の変化に応じて自律的にキャリアチェンジしていく能力、キャリアコンピタンシーの重要性を説いています。従業員のキャリア形成というものを考える上で参考になるのではと思います。
「命令型マネジメント」から「質問型マネジメント」へ 部下を伸ばす コーチング  (PHP研究所)
  榎本 英剛 著
はっきりした答えの見えない時代に、上司から部下へ答えを与えて従わせる「指示命令型」のマネジメントでは、これから必要とされる自立型人材は育たないとして、部下に考えさせ、答えを引きだすマネジメント手法(コーチング)が求められていると書かれています。本書ではコーチングが出てきた背景や、基本的考え方、コアとなる5つのスキル、コーチングによって現れる効果などについて、分かりやすく解説されています。個人的には大変お勧めの本です。
 
・コーチング・バイブル 人がよりよく生きるための新しいコミュニケーション手法 (東洋経済新報社)
  ローラ・ウィットワース、ヘンリー・キムジーハウス、フィル・サンダール 著  CTIジャパン 訳
最近雨後のたけのこのようにコーチングの本が出てますが、この本は私が学んでいるCTI(Coahes Training Institude)のコーチングの真髄を余すところなく紹介している本です。著者のひとりの方は以前日本でワークショップのリーダーをされていて、私も直接学ぶことができました。内容的には私が受けた応用コースまでのワークショップの全てがもれなく紹介されているので、CTIのコーチングとはどんなものかを知るためにはいいかもしれません。ただしこの本の内容を本当に理解するためには結局ワークショップを受けるしかないとも感じています。とはいえ私が受けた頃は説明会すらなかったので、それに比べれば事前に内容がつかめるのでいいかと思います。
・正しい人員整理の仕方・進め方(山下出版)
  山根 義信 編著
この本は単純にに人員整理を勧める本ではなく、まず人員整理を回避するためにどうしたらよいかについて述べられ、それでも回避できないときにどういう手順を踏めばいいのかについて具体的に解説がされています。執筆者は全て中小企業診断士で、内容も診断士らしい視点で書かれており、私としては参考になります。
 
・基本からわかる 人が育つ組織づくり (ビジネス社)
  日本総研ビジコン 編
「どうすれば人が育つ組織が作れるか」について風土とシステム両面から考えるというコンセプトにより、人材育成、能力開発、研修などについて多くの実例と共に解説しています。さらに人が育つ人事システムといったところまで言及しています。
 
・会社が生き返る! 実例で指南 これならできる中小企業の経営刷新 (日本経済新聞社)
  
西山 茂、田中 宏和、浜田 由朗 著
経営戦略、人事労務、財務会計という異なる分野を専門とする3人のコンサルタントが実際に手がけた事例をもとに、中小企業における経営理念の定め方、人材ビジョンの作り方、管理システムの作り方、パソコンによる業務改善などの様々なテーマで元気のある強い企業作りのためのヒントを提供しています。
 
・ベンチャー企業の「仕事」 (中央公論社)
  太田 肇 著 
本書は中公新書の1冊で基本的に読み物ですが、働く人の視点にたつという今までになかった角度からベンチャー企業を分析しており、既存の大企業とベンチャー企業はどう違うかということがよくわかります。ベンチャー企業の人事・労務管理を行うためのヒントがこの中にたくさんあるような気がします。
 
中小企業のための 「人材」戦略 (PHP研究所)
  SMBCコンサルティング(株) 著 
これからは人材力の違いが企業力の違いであるということで、人材を活かすための戦略について、組織風土、処遇、マネジメント、人材育成、採用、そしてIT革命時代の人材戦略と6つの観点から人材活用のポイントを指摘しています。よく整理されたわかりやすい本です。
 
・「クビ!」論 (朝日新聞社)
  梅森 浩一 著 
外資系人事部長として、1000人を超える従業員の首を切ってきた自称「クビキラー」である著者が、現在の日本企業における雇用調整の欺瞞を暴き、みずからやってきたことの正当性を主張している本。日本の労働雇用行政の考え方や労働組合の視点から見ると、相当に過激で到底受け入れられない主張ではあるけれど、企業の持続的発展のために適材適所に人員を配置するという考え方もそれなりに納得できなくもない、と筆者の術中にはまっていく。いずれにしろ、トラブルなく退職してもらうにはどうしたらよいかと悩んでいる方にはちょっとは参考になる?かも?でも安易に使うのは危険かもしれませんよ。
 

行政資料・パンフ

中小企業の賃金事情(東京都労働経済局)
東京都のものですが中小企業の賃金資料としては大変参考になります。規模別・年齢別・業種別などで初任給・平均賃金・モデル賃金・実在者賃金がのっています。また各手当ての支給状況などもあります。特に規模の小さい零細企業に対応した賃金資料が少ないなか、貴重な資料だと思います。私は労政事務所で手に入れました。2年に一度は「賃金・退職金事情」となり退職金のデータも載っています。(H12年度版)
労働問題に直面したら 解決のための基礎知識(神奈川県労働部労政課)
神奈川の労働センターに相談に来た労働者を想定して「解雇されたら・されそうになったら」「退職を迫られたら」「賃金が払われなかったら」など7項目についてチェックシートなどを使いながら対処方法について解説がされています。会社が倒産した場合の賃金保全や裁判所の手続き方法などの解説もあり、コンパクトにわかりやすくまとまっています。(役所や労働センターなどで無料配付されている20ページのパンフレットです。)
なお、下記のURLからダウンロードができます。(html形式・PDF形式)
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/rosei/soudan/020.htm
 
算定基礎届・月額変更届の手引き((財)東京社会保険協会)
算定基礎届の事業所向け説明会で配られるものですが、非常によくまとまっていて、実務にとっても役に立ちます。標準報酬から算定基礎届、月額変更届、特別保険料から保険料控除まで社会保険の適用、保険料関連のことはこの1冊でほぼ網羅できます。私も開業当時から愛用してました。最近社会保険事務所の窓口職員の机でも見かけました。新宿の職安通りにある社会保険協会でもらうことができると思います。
 
 
・労働相談及びあっせんの概要(東京都労働経済局) 
都内の労政事務所で受け付けた労働相談とあっせんの状況をまとめたものです。労働相談の統計や、あっせん事例などが載っており、今どんなトラブルが多いのかなどがわかる資料として参考になります。都民情報ルームの資料室で閲覧できるほか労政事務所で頼めばもらえるところもありますが、基本的に相談用に作っている資料なのでそれほど入手は簡単ではありません。私もある労政事務所で「社労士さんにはあげられません」と断られました。最近東京都の「東京はたらくネット」からオンラインで見ることができるようになりました。
http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/
 
 
・出向をめぐる法律相談、出向・移籍の手引き(財)産業雇用安定センター)
今はやりのアウトプレースメントの公的版という説明が一番ぴったりくる団体が出している出向についての資料です。とてもよくできていてページ数もかなりのものですが、これも簡単にくれるものではなく、ここの事業に関るか、関る可能性があるところにしか出さないようです。
 
・労働時間、休日・休暇のぱんふれっと(東京労働局労働時間課、(社)全国労働基準関係団体連合会東京都支部)
労働省(今は厚生労働省)で出している労働関係のパンフレットがダウンロードできます。PDF形式なので配られているパンフそのままのイメージで見ることが出来ます。またこのページ独自の資料もあります。
http://www.xt.sakura.ne.jp/~hours/1800/

 


これからもどんどん情報を増やしていきたいと思っています
皆さんもお勧めの本・資料などありましたら
お知らせください。よろしくお願いします。


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