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リーダーシップ・プログラム体験談

2003.9.25

今年の4月、10日ほどかけてアメリカ・カリフォルニアで受けてきたプログラムについて
GW明けにキープラネットのメルマガ「きぷら」に体験談を載せました。
その内容を転載します。

結局、色々と事情があって4回のプログラムのうち
この4月の1回しか受けられなかったんだけど
それだけでも私にとってはものすごく大きな体験になりました。
長いけど、読んでみてください!


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 「身体で考える」特集 今週は長いぞ! 一気に行ってみよう! 
 ∞──────────────────────────────
  き┃ぷ┃ら┃
 ━┛━┛━┛【独立・起業・経営・人脈】の知恵袋 マガジン

                    開運055号 2003/5/08
  ──────────────────────────────∞
  NPO法人キープラネット発行  http://www.keyplanet.com/
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 (中略)

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 ■キープラネット代表 川野真理子がお届けする
  経営者の自己研鑽を伝える「職太り」コーナー
  −一兎を追って、二兎も手に入れちゃる!−
 ▼【NO.5】「職太り:社会保険労務士編」
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 この「職太り」コーナーというのは「経営者の自己研鑽」を生でお伝
 えすることで、事業をしている人たちがいかに自分の足で立ち、自分
 の専門を深め、時代にあわせたサービスを提供し、お客様に満足して
 もらえるように努力しているかをお伝えしたいと思い、企画しました。

 起業を目指す人にとっても、また、同じ立場や業種で事業をしている
 人にとっても、みんなが触発されて、自分ももっと頑張って行かねば!
 と思えるように。月に1回皆様にお送りしています。
 このコーナーに登場していただく人は、すべてキープラネットの会員
 です。キープラネットは約8割の人が、すでに事業主・経営者として
 頑張っているプロの異業種集団です。

 今回は、社労士の林さんが、仕事だけではなく、人生の幅を広げる
 ために、アメリカで研修を受けてきたお話しを、聞かせていただき
 ましょう。

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 【NO.5】林 憲生(はやし・のりお)さん
     林憲生社会保険労務士事務所 
     http://www.office-hayashi.net
     E-Mail info@office-hayashi.net
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 ●今の仕事を始められて何年目ですか

  もうすぐ丸8年になります。


 ●あなたが行った「自己研鑽」の内容をお聞かせください。

 今回、アメリカで研修を受けてきました。内容は、直接的に現在の仕
 事につながるものではありませんが、間接的には影響があるんじゃな
 いかな。仕事というより、もっと広い人生という視点で大きな影響が
 あると思ってます。

 名称は「リーダーシップ・プログラム」で、目的は「世の中の真のリー
 ダーを育てる」というものなんです。だけど、一般的に想像される研
 修とはちょっと違っていて、頭よりも身体で感じる研修なんです。

 今回受けてきたのは全4回のうちの1回目で、これから12月初旬にか
 けてあと3回アメリカに行きます。各回1週間程度ですが、渡米期間
 以外、つまり日本にいる間も、いくつかの課題が出されていて、それ
 をこなさなきゃならないんです。。。

 主催者の考えているリーダーシップとは、まず自分自身を100%認め、
 その自分らしさをどんなときでもフルに発揮しながら、かつ相手の自
 分らしさも100%認める。自分も相手も100%尊重し合って何かを創りだ
 していくというものなのです。

 そんな訳で、プログラムも1回目は自分らしさを深く知ることから始
 まり2回目は自分と他者、この2人がお互いを活かしあいながらどう
 関っていくかがテーマです。
 3回目は自分が「場」に対してどのような影響を与えられるのか、そ
 してその責任をどうとっていくのかを学び、最後の4回目では、どん
 な状況でも臨機応変に対応しながら、いかに自分の思いを実現してい
 くかを学ぶという構成になってます。

 主催者によれば、このプログラムを完了したあかつきには、「いかな
 る状況においても自分らしさを100%発揮し、力強くかつ臨機応変
 に対応ができるようになっていることを約束」すると言ってるんです
 よ。そんなんができたらすごいなあと私は思うのです。


 ●なぜ、それを勉強しようと考えたのですか。

 このリーダーシッププログラムは、私が2年ほど前から学んでいるコー
 チ養成機関CTI(The Coaches Training Institute)の創始者が開
 発したプログラムで、通常は英語で行われてます。

 CTIで私が学んだことはコーチングのスキルだけでなく、まず自分
 がいかに自分らしく「ある」か、そしてコーチとクライアントがいか
 に協働的な信頼関係を築くか、ということだったんです。

 このプログラムでは、「いかに自分らしくあるか」と「お互いを活か
 しあってどのような協働的な人間関係を創っていくか」がとても重要
 なファクターになっているんです。さらに、社会に対してまたコミュ
 ニティーに対してどのように自分が関わり、貢献できるのかまでもが
 見えてくる内容だと感じられたことが一番の理由かな。

 ただね、いかんせん語学力の問題で、実際にこのプログラムの受講は
 無理だろうと思っていたんです。ところが昨年の秋、日本でワーク
 ショップを行っているCTIジャパンの代表者がアメリカの主催者と
 交渉して、日本人スタッフが通訳兼アシスタントとしてついてくれて
 英語が全くわからなくても大丈夫! という日本人のためのプログラ
 ムが実験的に行われることになったんです。

 実験的ということで、この機会を逃すと今度はいつになるか分からな
 い。何が何でもこの機会を逃すものかと思って応募したんです。


 ●勉強して、得てきたものはなんですか。たくさんありましたら、
  どんなことでも構いませんので、たくさん教えてください。

 ありすぎて、困っちゃうな(笑)

 すでに行く前にいくつも得しちゃいました。

 ひとつは、完全に留守をするのでスタッフに仕事を任せる体制に変え
 られたことかな。
 今までは、どうしても一人でやってしまって、身動きがとれなくなっ
 ていたんだけど、おかげでかなりの部分を人にやってもらうことがで
 きるようになりました。

 それから出発の約1ヶ月前に戦争が始まって、この時期にアメリカに
 どうしても行く必要があるのかと真剣に悩んだんです。でもそのおか
 げで自分と社会との関わりや、どう生きたいのかということを強く意
 識するようになっていって、これも自分にとっては大きな収穫だった
 と思う。

 だけどやっぱりアメリカでの経験は、それ以上に物凄かった〜。ちょ
 っと思いつくままにあげてみますね。


  1.頭で考えないこと

 今までの私は、ともするとつい頭で考えるモードに入っちゃって、い
 つまでも考え込んでいたり、また考え過ぎにより余計なエネルギーを
 使っていることが多かったんです。

 今回のプログラムで私は、自分らしさを出すことを邪魔している要因
 のひとつがこの「頭で考える」ことだと気付かされ、続く野外でのエ
 クササイズで、頭で考えることが全く役に立たない状況に追い込まれ
 ることによって、意識を頭ではなくもっと身体の下の方に持っていく
 ことを体感したんです。

 それからは、頭がすっきりと軽くなり、気分も身体も軽くなって、余
 計な不安を感じることが少なくなったような気がするなあ。
  
  
  2.ありのままの自分を受入れる

 同じく野外でのエクササイズでは、自分を取り繕う余裕が全くない状
 況だったのでそのまんまの自分がもろに出ちゃって、それを見た周り
 のメンバーに大笑いされたんです。

 今までの自分だったら、こんなふうにありのままを見られて笑われる
 ということは屈辱的で、できるだけ避けたいという意識があったんだ
 けど、ここまでくると開き直りというか「こうなんだからいいじゃん、
 それで喜んでもらえるならなお結構!」という気持ちになっている自
 分に気がついたんです。

 これは自分にとってはもの凄く大きなことで、これもずいぶん気持ち
 が楽になったことのひとつだな。

  このプログラムがすごいのは、これらを頭で理解するんじゃなく、
 身体で実感できるところなんです。本当に身体で腑に落ちる感覚を得
 ることができるので、理解が深いし、納得できるし、身体に刻み込ま
 れていつまでもじんわりとした感覚が残るんだよね。


  3.自分らしさを出したときのパワー

 そして、ありのままの自分をそのまま出したときに感じたのは、 こ
 の「ありのままの自分」はものすごいパワーを持っているということ。
 これは自分自身がパワフルに感じるということもあるんだけど、相手
 やコミュニティーの場に対して、すごく影響を与えられるんだと強く
 感じたんです。

 私が、制約をとっぱらってそのまんまを出すと、なぜか皆が大笑いす
 る。。。なぜだ?笑わせるつもりなんかないのに・・・でも何か異様
 なエネルギーの高まりを感じる・・・とか、私の一言によって場がし
 んと静まり返ったりして、あ、また場を変えちまった、などと感じる
 ことがしばしばあったんです。

 このプログラムでは自分らしさについてのいくつかのタイプ分けをす
 るんだけど、私の場合は、場を動かす力と、深い真実を洞察する力が
 あるらしく、それが自分そのままを出したときに強くでるのだと実感
 したんです。
 

  4.コミュニティーで個性を出すことの重要性

 この影響力の与え方というのは、人により様々で、それぞれが自分の
 “らしさ”を出したときに、その影響がとても強く感じられて、さら
 にそのことがコミュニティーにとても有益であることが感じられたん
 です。みんなが違う自分らしさを思いっきり出すということが、こん
 なにも周りにとっていいことなんだ、というのが、メンバーが発言す
 るたびに思いしらされるんです。自分らしさの大切さを本当に実感し
 た。違っているからこそ価値がある、ってね。

 このことを実際に強く感じたのは、メンバーでミーティングしたとき
 ですね。それぞれが自分のらしさを出そうとしたところ、自然と言う
 べきときに発言が出て、しかもその内容が全体の流れにとてもいい
 影響を与えていたんです。まさに適言適所(?)って感じかな。
 周りで見ていたリーダーやスタッフも「感動した!」と言っていたくらい
 ですから。お互いの持ち味を出し合うと、こんなにも全体にいい影響
 を与えられるんだってことが肌で分かったときでしたね。
 (この段落は後日追加したものです。)


  5.仲間との出会い

 こう書くと月並みだけど、でも今回一緒に学んでいる21人は、本当に
 いい仲間になりそうです。とにかく自分と仲間に対して厳しく、そし
 て限りなく優しい人達。みんな真剣に自分の人生に向き合っていて、
 メンバーに対しても真剣に向き合ってくる。このプログラムを通して、
 ものすごく深く理解しあえるような気がするな。時々うっとうしいこ
 ともあるけどね(笑)

 そうそう、ひとつとても印象に残る場面のことを話します。それは最
 終日の最後の儀式みたいなもので、黙ってひとりひとりと向き合うん
 だけど、とにかく私は最初から大泣き。。。止まんないんだ、これが。
 そして長いつきあいのあるメンバー(男)と向き合ったときは、目が
 合った瞬間からお互い大笑い、そしてずっと笑っていたらいつのまに
 か2人とも大泣きしてたんだよね。あんなつながりを感じたことは今
 までなかったなあ。今でも思い出すと胸が熱くなるね。


  6.限界と可能性

 これはちょっと違った視点での学びの話です。野外のエクササイズで、
 普通に生きてたら絶対やらないようなことをやらされて、とてつもな
 い恐怖を感じたんだけど、この“恐怖”について2つほど感じること
 があったんです。

 まずは、恐怖というのは自分の頭で作りだしているんだということ。
 実は私は高所恐怖症で、高いところが本当に苦手なんだけど、高いと
 ころで恐いと思うのは、自分の頭で恐いという感覚を呼び起こしてい
 るんだよね。結局自分がつくった幻影に惑わされている。だって頭で
 考えないようにしたら、絶対できないと思うことができたんだもん。

 それからもうひとつは、恐怖というのは色んな意味で限界点だという
 こと。恐怖を感じることで人がそれ以上行かないように引き留めてい
 るのだと思った。

 私の場合、恐いからできないというのは自分で設定していた限界点で、
 その恐怖を越えたときに、今までの自分では考えられなかったところ
 に行けて、正に可能性ってのはこれだなと感じたんだよね。自分で作っ
 ていた恐怖という限界点に向き合って、それを越えていくことで可能
 性が広がっていくのを感じたんです。

 また別の人は、恐怖が自分が無理するのを押しとどめてくれたとも言っ
 てました。いずれにしても恐怖を感じなければそれらに気付くことも
 できないんだと思った。恐怖って感じることも大事なんだなって思っ
 たんです。面白かった。恐かったけど、マジで・・・。


  7.自然に触れることの歓び

 研修を行った場所は、サンフランシスコ空港からバスで2時間ほどの
 ところにある本当に自然にあふれたところなんです。目の前には広々
 としたメドウが広がり、すぐ脇に降りていくと深い森がある。ふっと〜
 い木がそこここに立ってるし、動物も、羊、鹿、ウサギ、七面鳥など
 など数えきれないほどいたんです。日中も本当に静かで、室内でディ
 スカッションしてても、風の音や動物の声がBGMのように聞こえて
 たな。あ、それからみんなのお腹が鳴る音もよく聞こえたな・・・。
 
 日本に帰ってきて、足元はアスファルトだし、自然に囲まれる感覚に
 なれる場所が本当に少ないのに気がついて、自然が周りにあること、
 自然と触れることの大切さをとても感じたのです。


  8.身体の感覚が研ぎ澄まされた

 そんな環境の中で、身体で感じるワークをたくさんやっていると自ず
 と身体で感じる感覚が研ぎ澄まされてきます。日本に戻ってもなんか
 身体の中のアンテナが反応するのを感じるんです。
 全身センサー状態、って感じかな。

 ある夜、寝つかれずにいたときに、真っ暗闇の中で、夜の闇と、外の
 森や、動物達と一体となったような感覚に襲われたときは、我ながら
 びっくりした。そんな感覚生まれて初めてだったんだから。
 この身体で感じるモードは気持ちいいね。結構気に入ってます。


  9.パーカッションとの出会い

 最後に、これも書かなきゃ・・・。以前からパーカッションには興味
 があって、たたきたいな、とは思っていたんだけど、たまたまそこに
 いくつかのパーカッションが置いてあって、しかも私が一番たたきた
 かった、ジョンベというアフリカのたいこがあったんです。

 ある夜、メンバーに自分のことを語るという時間があって、私の番に
 なったときに、「たたかせて」とお願いして、思いっきりたたいてみ
 たんです。もちろん習ったことないから適当に。でもね、これがすご
 かった。頭が真っ白になって、途中でスタッフから止められるまで何
 分間か一心不乱にたたき続けていたら、みんなが踊りだしていて、そ
 のあと場の雰囲気が全然変わっちゃった。

 ある人は「心が震えた」といい、ある人は「ありゃ、人間の出せる音
 じゃないね」とあきれてました。見たら手は真っ赤になっていて、翌
 日は内出血で腫れちゃった。でも気持ち良かったし、自分の中からす
 ごいエネルギーが出てくるのを感じたんです。

 「やっぱ、これだね」って思っちゃった。7月にまた行くときまでに、
 きちんと習って、もっとすごいのやりたいなって思ってます。ハイ。

   
 ちょうどアメリカから戻ってきて約2週間位経つけど、今でも日々、
 そのときに実感したことが実生活に反映していることを感じます。
 そんなに強烈じゃなく、時々「あれっ」って、いつもと違う自分の感
 覚に気付くって感じかな。課題としてはビジネスの場面で、この感覚
 をどこまで出し切れるかってところだと思う。これはメンバーみんな
 の課題でもあり、これからお互いにサポートしあって日常に根づかせ
 ていくんだと思う。まだまだこれからかな。


 ●どのくらいの期間で、どのくらいの金額をかけたのですか。

 期間は4月から12月初旬まで約8ヶ月。費用は約 100万円。
 (私は分割払いなので合計104万円払わなくては・・・)
 渡航費は別なので、サンフランシスコまでの4往復分が別途必要にな
 り。それが概算で約30万円くらい。
 だから全部で 130万円くらいかな。

 ちなみにこれだけの費用をかけているので、参加者は皆本当に真剣で
 す(笑)


 ●今回のことが今後あなたにどのような影響を与えると思いますか。

 まだ4回目のうち1回目が終わっただけなので何とも言えないけど、
 きっと自分の人生を変えるくらいのインパクトがあるんじゃないかな。
 恐らく今年の年末から来年の年明けくらいには、今までとは全く違う
 新しいことが具体的に動き始めていると思います。

 よかったら今年の終わり(4回目終了後)に、またインタビューして
 みてくださいね。(笑)


 ●メルマガを読んでいる人にあなたのことをもっとわかってもらえる
  ように、 200字程度で自己紹介してください。

 横浜で社会保険労務士事務所を開業している、37歳になりたての男の
 コです。普段は固い仕事をしてますが、キープラとコーチングに出会っ
 てすっかりやわやわになってきました。でもきっとこれが本来の自分
 だと思います。音楽が好きで仲間とアカペラをやってますが、今エス
 ニックなパーカッションにはまりそうで、そのうち「社労士兼コーチ
 兼炎のパーカッショニスト」になっているかもしれません。

 


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